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ふくしま旅ラン(122km)、夏でした

[2024.09.20]

よろしくありません

 

体によくないので、やめましょう
そういう発言の少ないのが、いそべクリニックの特徴です。

理由があります。
わたくしが、体によくないことが好きだからです。

 

ウォーキング、これは体によい。
かるいジョギング、これもよいでしょう。
42キロを走るフルマラソン
これは体には、好ましくないかも、負荷が強すぎます。
42キロをこえるウルトラマラソン
健康には、まったく、よくありません。

9月14、15日。
福島県南相馬市。
あの原発事故のおこった地から郡山までの122キロ。


これを走ろう、というおバカ企画。
ふくしま旅ラン
制限時間は、24時間。
はじめて参加してみました。

体に、とってもよろしくありません。
もはや、植木等のノリです。
わかっちゃいるけど。

 

 

世の中には、まだこんなにヘンタイさんがいます、ホッ。

 

 

旅ラン

 

旅のラン、というのがミソです。
あくまで、です。

途中のチェックポイントは5ヶ所あります。
ここを通ること。
おのおの、関門通過時間が決められています。

途中のエイドステーションは4ヶ所あります。
すなわち、水分や食事や情報の提供場所。

 

あとは、案内板もふくめて、何の援助もありません。
手わたされた地図と、GoogleMapをたよりに、すすみます。

途中で力つきたら、自力でなんとかしなくてはなりません。
手助けはありません。
ゴールまでもどれないなら、自力で帰る。
そうすれば、あとで荷物は送ってもらえます。

ですから、ザックに水分や食べものが必須になります。
ぼくは、2リットルの水分と、食料を背負う。
あとは、道中のコンビニ自販機がたよりです。

スタートは、サンライフ南相馬。
なんと、南相馬市長までお出ましで、熱くかたっています。。
そう、ここは、福島第一原発の地。

 

今回の持ちもの、スーパーヤオコーで調達。

 

夏の暑さよ

 

原発のイメージを、どう、お持ちでしょうか。
あれは、「ミニ太陽」です。

核融合がつくる熱発生装置。
グングン・ガンガン、熱をつくりつづけます。
これこそが、原発の正体。

本家「太陽」をイメージしてみてください。
北風を負かした太陽です。

その熱でタービンを回し、電力もつくる。
熱の作り方は、核融合ですから、ハンパありません。
ですから、一方で、冷やしつづけないと熱暴走してしまいます。

 

福島第一原発の危機は、まさにこの冷却装置の故障によるものでした。
もちろん、廃炉が決まったいまも、熱をつくりつづけています。

ですから、原発のまわりは、熱帯地方
熱湯を流すので、海水温だって、あがってゆきます。

そんなミニ太陽が、いくつあるんでしょうか、この地球上に。
数百ですか?

これで、地球が熱くならないわけがありません。


いずれ氷河期がくる。

そんなことをいう学者さんがいます。
アナタ、原発のこと、考えていませんね。

もう、過去の歴史の再現はできない状況になってしまっているんです。

わたしたちの孫子の時代に、地球はヤバくありませんか。
地球を、第2の太陽にしちゃって、いいんですか。

 

 

 

いざスタート

 

午後4時。
ヘンタイランナーさんたちが、出発します。
先は長い。
ゆっくり、ゆっくりすすみます。
くもり、ときどき霧雨で、気温は味方をしてくれています。

一歩ごとに日の暮れがせまり、ヘッドライトの準備にはいります。
背中のバッグには、点滅ライト。
夜道は、目立つ格好が必須です。

 

21キロの第1チェックポイントは、もうすっかり夕闇の中。
進路は西に向かい、阿武隈山中にわけ入ってゆきます。

清いほどに街灯のない山中。
たぶん10キロ以上をこえるのぼり坂。

どんな山容なのか、まっ暗でぜんぜんわかりません。
ようやくくだりはじめて、第2チェックポイント48キロ地点に到着。

すでにフルマラソンを超えています。
すでに深夜帯。

 

山地をこえたと思ったら、またまた山の連続です。
いつまでつづく、こののぼり。

ただ見上げると、いつの間にか雲が散って、満点の星空です。
うわあ、感動するのは一瞬。
あとは、もくもくと前進あるのみです。
というか、疲れと眠気で、ふらふら状態。

でも、走りだけは止めません。

少しずつ夜明けがしのびより、街並みがあらわれてきました。
福島市内に入ってきたようです。

そして第3チェックポイント福島駅前に到着。
75キロ地点です。

東方から、ギラギラの太陽ものぼってきました。
これが、タイヘンなことになる前触れでした。

 

 

いよいよスタートです、午後4時、南相馬市。

 

第2エイド(48キロ)、唯一屋根のあるおちついた空間。

 

カレーと、コーンスープをいただきます、おいしい。

 

コンビニは、ランナーのオアシス、あやしい集団が前でたむろ。

 

夜があけてきました、すでにフラフラですけど福島市内に突入

 

第3ポイント、福島駅前(75キロ)、さわやかではない朝。

 

ギラギラの太陽が、上がってきました、暑くなりそう。

 

 

アウトです

 

強烈な太陽光線を左手にあびながら、一路、南に進路をかえます。
たいらになると思ったら、のぼりが多い。
坂のまち、ふくしま。

ジリジリとやける皮膚。
汗が止まりません。

すぐにノドもかわきます。
結局、道中で10ヶ所以上のコンビニに突入したでしょうか。

毎回、ペットボトル(水と麦茶)を2本購入。
どんだけの水分を消費したのか。

 

にしても、のぼり坂が多すぎです。
サカ、サカ、サカ。
だんだんと足が出にくくなってゆきます。

スピードが、落ちる。

迷いに迷いながら、なんとか第4チェックポイントに到着。
智恵子の生家です(95キロ)。
感動するかと思っていたけど、もはや『智恵子抄』に想いをはせる余裕なし。

 

そして、ふたたび激坂。
本格的に、走れなくなってきました。

どこぞが痛む、というのではない。
力が入らない。
次の最終チェックポイントが遠い。

カンカン照りが、いつの間にか暗雲にかわってきました。
雷鳴までひびきはじめました。
そして、雨粒がポツリポツリ。

やがて、本降りになるころ、ようやく最終チェックポイントに到着。
ここも迷って、遠回り。
108キロ地点。
そして、関門制限時間オーバーの確認。

 

レースが終わりました。
同時に、雨脚はこれでもかと強まってきました。
ぼくの涙?

でも、ゴールまでは、どのようにもどってもいい規則です。
ならば、走りきろう。

 

 

遠くに東北新幹線を眺めながら、高度をあげます。

 

暑い、のぼる、暑い、のぼる、の繰り返し。

 

暑さには、冷たいもので対抗、走りながらかじりつきます。

 

 

道ばたには、山栗がたくさん、熊さん来ないでね。

 

智恵子の生家に到着、95キロ、暑い。

 

とつぜん、雷鳴とともに雨が襲来、いよいよ最終チェックポイント。

 

残念ながら、ここでタイムアウト、でも走ります。

 

復活

 

レインコートをはおり、土砂降りの中を走りだします。
アレアレ。
走れるじゃん。
スピードが、もどってきました。

ああ、そういうことだったんだね。
合点がいきました。
熱中症だっただけじゃん。

土砂降りの雨が、正気にもどしてくれました。

 

レースは終わったけれど、24時間以内にゴールにたどりつけないか。
ふたたび、タンタンと走りつづけます。

雨脚は、強まったり、弱まったり。
山を乗り越え、ついに郡山市街に入ってこられました。

ふたたび迷いながらも、ついにゴール地点の郡山駅前のまねきの湯に到着。

 

総制限時間24時間には、30分ほどよぶんにかかりました。
正式完走記録はナシです。

でも、何とか122キロを走りきりました。
記録はなくても、自己満足度はサイコー。
記憶は残ります。

 

ゾンビ歩行となって、そのまままねきの湯で、汗と疲れを流します。
大雨で、十分すぎる天然シャワーをあびてきましたけど。

そして列車を乗り継ぎ、夜10時すぎに帰宅となりました。

そういえば、この両日で、福島名物を何も食べなかったなあ。

ゆきは、駅の立ち食いそば。
帰りは、列車の中で駅弁。

 

 

土砂降りが、体を冷やして、復活をうんでくれました。

 

 

川のような道をルンルン、履き物はゾーリ(ワラーチ)なので水遊び気分。

 

 

体が冷えたおかげで、坂道だって走りつづけられます。

 

24時間半かかりましたが、なんとか122キロを制覇しました、自己満足。

 

生きてる勉強

 

家につくと、死んだように眠りました。
一度も目覚めずに朝。

うーん、どこが痛いというわけではありません。
みんな痛い。
そして、動けない。

そのなかで、動くところをさがします。
だいたい、手足の抹消から。

そこから、うごけるルートをさがします。
だんだんと、つながりがみえてきます。

そして、寝がえり。
起きあがり。
そして、立つ。

張っている部分を、そって触れる。
ジュワーという変化。

このライン経絡とを、かさねてゆきます。
自分を材料にした、生きた実習です。
痛んでも、ただ終わらせない。

そのあとは、田舎くらしへの切りかえです。
秋冬ものの、種まきがまっています。
サクをきるのが、しんどかった。

でも、大根、辛味大根、かき菜等の種まき終了。
昨日とはちがう大汗をかいた敬老の日でした。

 

畑には、まずは大根、辛み大根、かき菜等、まきました。

 

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