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くらしの診療

期待

 

病院に期待することは、何でしょうか。
病気の治療です。

足をひねって、痛くて歩くのが大変。
では、痛みをやわらげる治療をしましょうね。

オナカが痛くて、ごはんもたべられません。
では、オナカの痛みをとってゆきましょうね。

コレです。
こういうストレートなやりとりができれば、丸くおさまります。

 

ところが、変化球の多い時代になってしまいました。

なかなか、病気がよくならない。
痛みがひかない。
自分じゃなく、介護で疲れてヘトヘト。
病気よりも、年のせいも加わっているようだ。

ということで、病気の解決ができません。
まいった。

 

 

 

作戦変更

 

そこで原点にかえって、「病気」って何?と考えてみます。

体を、不調にするもの。
ですから、体へのアプローチが大切。

 

その通りです。
ただし、いまだすべての病気が解決に結びつけられない現実もあります。
だから、さらにもっと強い治療を。
もっと、新しい治療を。

そうにやって、さらに病んでしまうこともあります。
深みにはまってしまうことがあります。
逆に痛めつけられてしまうことさえあります。

 

そこで、すこし考えを変えてみましょうか。
作戦の変更。

 

病気とは、「くらしに支障」をきたすものです。
病気のために、いままでのくらしがむつかしくなってしまった。
こういう見方もできます。

 

そして、くらしの支障は、体や心だけではありません。

たとえば、人間関係が顔をだしてきます。
家や近所の構造が、関係してきます。
お金の問題が、浮上してきます。
ばくぜんとした将来の不安が、あらわれてきます。

こうしたものに目を向けてみる。
こういうものも、解決につとめてみる。


そうすることで、くらしにくさが改善されてゆくこともあります。

くらしも、医療の対象です。

 

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