質問・疑問?
☆ 漢方「内科」って、ナニモノですか?
いきなり、ド真ん中、直球の疑問です。
なので、正直に答えさせていただきます。
わたしの中に、漢方「内科」というコトバはありません(苦笑)。
漢方に、内科、耳鼻科、皮膚科、整形、泌尿器、婦人科なんて区別はありませんから。
むかしから、心身の不調「全般」にとりくんできた医療です。
(全科の受け入れ)
この精神を大事にしてゆきます。
でも、保険診療をおこなうには、標榜科目をださねばなりません。
そうしたら、コレしかないようなんです。
厚労省の決まり、ということです。
(世の中は、思うようにはまわっていません)
くわえて、「漢方」といっても、漢方薬がスベテではありません。
西洋薬が漢方にかわったくらいで、世界があるいは身体はそうそう変化しません。
体のバランスが整ってゆくことが土台と考えています。
なので「手技療法」も、積極的に、とり入れています。
どんな生活?どんな食事?というクラシ方も、大切でしょう。
つまり、漢方薬のみで完結はいたしません。
そういうのをふくめての「診療」をおこなっています。
でも、カンバンは「漢方内科」とでています。
かような事情をお察しいただけますと、うれしいです。
☆ 漢方に「病名」はつきますか?
「病名」
たとえば、胃かいよう、変形性膝関節症、片頭痛、過活動膀胱、甲状腺機能低下症、など。
これは、西洋医学の定義です。
東洋医学(漢方も)は、そういう見方をもちません。
「状態」に着目します。
痛い状態、かゆい状態、ダルい状態、さむい状態、眠れない状態、とか。
そして、ある「状態」を、べつの「状態」にうつしてゆきたい。
たとえば、腰が痛い状態を、痛くない状態へ、とか。
そういう「状態」をかえようという視点が本質です。
そのための長い歴史をもつのが「東洋医学(漢方も)」です。
しかも、そこに西洋医学の知見も、つかいます。
これが現代の、ひとつの合理的な医療ではないでしょうか。
☆ 整形外科は、やっていますか?
この答えの前に、考えていただきたいことがあります。
現代の西洋医学は、おおきく2つの流れになっています。
自身の持つ治癒力をひきだそうとする「内科」系の医療。
手術などの侵襲的な手技をもちいる「外科」系の医療。
この2つが手をとりあって、全体をカバーしようとしています。
たとえば、消化器症状に「消化器内科」と「消化器外科」のペアとか。
ところが、腰・膝・肩といった運動器には「内科」がありません。
整形「外科」一択です。
ですから、最後にひかえているのは手術です。
でも、本来もつ治癒力をひき出して癒す医療も必要ではないでしょうか。
消化器も、循環器も、呼吸器も、みな例外なく「内科」診療がベースなのには意味があるんです。
ということで、整形にも「内科」を。
ところが、ここでも厚労省は「整形内科」という標榜は使っちゃダメとのお達しです。
東洋医学、とくに日本漢方は、運動器の痛みや不調にふかく関わってきました。
なにしろ、戦国時代の処方がいまも生きつづけていますから。
戦場で痛めたり動けなくなった体で、明日も戦うための医療だったからです(切実!)。
いままでの治療でなかなか思わしくないときは一度、東洋医学に関心をもってください。
いそべクリニックの柱は、「痛みと不調」に向き合う、です。
☆ アレルギー科は、やっていますか?
独自の視点で、とりくんでいます。
(ホントは、独自とは考えていませんが)
アレルギー反応は(も)、体の内からの「声」です。
くわえて、体の内からの「行動」です。
多くは、「自分によくないものが体に侵入していますよ」という忠告の「声」。
そして、だから「体から出しにゆこう」とする「行動」です。
両者をあわせて「免疫力」ともいいます。
たとえば、スギ花粉症。
症状は、スギ花粉という「悪者」が侵入してきたよという「声」です。
同時に、だからスギ花粉を「追い出そう」と、涙、くしゃみ、咳などを総動員する「行動」をおこします。
これは、たいへんにつらい。
ですから、行動を起こさせない薬(花粉症薬)があります。
ただ、あくまで、そういう行動をおさえる薬で、根本のところはかわりません。
では、なぜスギ花粉が悪者なんでしょうか。
昔からあったスギ花粉です。
いつから、悪者になっちゃったのでしょうか。
スギ花粉が悪者なのか。
それとも、スギ花粉を悪者と判断して追い出そうとする、自身の判断と行動力(=免疫力)に何かがおこってはいないでしょうか。
アトピー性皮膚炎も、同じ機序がおこっています。
本当の悪者でしたら、はやく追い出すことは大切です。
でもここに、自身の判断力や行動力(=免疫力)に、「何か」がおこっているのではないでしょうか。
じつは、免疫中枢(オナカにあります)に、何らかの異変がおきていることも少なくありません。
そのために、判断をあやまってしまっている。
そこに介入して、むやみに敵をつくらない免疫力改善が、東洋医学(漢方も)の基本姿勢です。
スギ花粉に、いちいち反応しない体づくり。
つまりです。
スギ花粉症という診断がつきました。
スギ花粉を、徹底的に忌避しよう。
スギ花粉は、そんなに天下の大悪党なんでしょうか。
だいじょうぶ、スギ花粉も受けいれてやろうじゃないか。
そういう行動変化(体質改善)の道もあるよ、ということです。
なんだか、人間社会の構図みたい。
☆ 皮膚科は、やっていますか?
各種塗りくすりを豊富にとりそろえています、とはいえませんが、積極的に診療をさせていただいています。
(最低限の塗りくすりは用意しています)
皮膚症状の原因は、おおきく2つにわけられます。
ひとつは、「外因」。
たとえば、ムシにさされたとか、うるしにかぶれたとか。
原因が、外にある場合です。
この場合は、外からの影響がうすれれば、もどってゆきます。
(自然治癒力)
もうひとつは、「内因」。
自分の体のなかに、何かがおこっている。
そのことを、皮膚をとおして、訴えてきている。
皮膚は、内臓の鏡と表現されることがありますが、この場合がそうです。
内からの訴えに、外からの塗りくすりだけでうまくゆかないことが多いのは、そのためです。
内からの声を、外(皮膚)から押さえこもうとしても無理がある、ということです。
たとえば、アトピー。
たとえば、慢性じんま疹。
これらには、皮膚(外)からの治療以上に、内からの声へのアプローチが大切と考えます。
体の内からの声に、耳をかたむけてみる。
その声に、こたえてゆく。
アレルギーとのお付き合いと、かわりはありません。
それがあって、はじめてスキンケアの重要性がでてきます。
☆ 予防接種は、受けられますか?
予防接種をおこないます。
ただし、予防接種といっても、利点のみでなく、副作用等もおこりえます。
そのため、予防接種にさいしては、十分な説明をさせていただきます。
不明な点や、心配な点は、なんなりとお問い合わせください。
また実際には、クリニックの規模もふまえ、原則、予約制でお願いすることになります。
(在庫管理がむつかしいため)
インフルエンザは、予約不要です。
☆ 検診は、受けられますか?
市町村でおこなう『特定健診』をする準備がととのいました。
ただし、いそべクリニックの小規模さゆえに、ご期待に添えない部分も生じます。
たとえば、レントゲン設備がありません。
心電図装置は、導入しました。
その点を、ご了承いただけたらと思います。
☆ 予約は、可能ですか?
すいません。
ネット経由の予約体制も、まだ準備中です。
ただし、当日の診療状況等については、お電話をいただければ、説明させていただきます。
また、ご利用の仕方等で不安なことがありましたら、お電話でお問合せください。
電話 027-385-0303
☆ キャッシュレスに対応していますか?
現在、鋭意準備中です。
現金でのご利用のみとなっています(😅)
☆ 薬のもらい方は、どのようになっていますか?
院内処方を、おこなっています。
つまり、いそべクリニック内で、お薬の処方もさせていただきます。
というのも、いそべクリニックから半径数キロ圏内に、調剤薬局がないためです。
というか、磯部という町には、一軒の調剤薬局もありません(現実)。
ふつうの人家はあります。
1キロもいかない先に、コンビニもあります。
チョー過疎地、というわけではありません。
どなたか、いそべクリニック横に調剤薬局を建ててもいいよ、という奇特な事業者様がいらっしゃいましたらご一報ください。
もちろん、院外処方も対応させていただきます。
「あそこの薬局だと、ポイントが貯まるから」という声などには、お答えします。
院外処方をご希望でしたら、その旨をお申出ください。
また、特殊な薬や、当クリニックにはない薬は、院外処方で対応させていただくこともあります。