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痛みの診療

内科と外科

 

体の痛みの担当といったら、「整形外科」でしょ。
いえ、ちょっと待ってください。

西洋医学は、体の見方や対応法を、大きく2つにわけます。

ひとつは、体の内側から、いやそうという立場です。
本来もっている、生命力や治癒力をひき出す工夫です。

もうひとつは、体の外側から介入しようとする立場です。
代表的なものが、メスを使った手術です。

 

前者を、「内科」とよびます。
後者を、「外科」とよびます。

なぜか、「内」と「外」。
鬼は外、福は内。
これは、豆まき節分でしたね。

 

もちろん、この両者は、切りはなされるものではありません。
手をとりあって、適切な選択が大切です。
ですから、むかしは同じ医療者が、両方をおこなっていました。

ところが、病気が増えてきました。
することも、深化してきました。
ひとりで、すべてをまかなうのは大変になってきました。
そのため、立場をわけて、両者が協力しあう関係がうまれました。

たとえば、です。
循環器内科と、循環器外科の関係。
消化器内科と、消化器外科の関係。
呼吸器内科と、呼吸器外科の関係、
などです。

 

 

例外

 

ところが、体の痛みの担当だけは、そうなりませんでした。
外科の一択のみです。
それが、「整形外科」です。

 

どうしてでしょうか。
西洋医学の、ナゾのひとつです。

 

体の内側からなおそうとする力をはぐくんで、痛みをいやしてゆく。
そういう「内科」的方法も、大切にすべきではないでしょうか。

 

だったら、「整形内科」を名のったらどうですか?
いえ、そういう名前は、使っちゃならない。
というのが、現在の厚労省の正式見解です。
ですから、名のれません。

 

それでは、整形内科的なアプローチは、してはいけないのでしょうか。
そんなことは、ありません。

むしろ、内科的なアプローチを軽んじてはいけないと考えます。

体の中には、いつも「よくなりたい」という力が宿っています。
それを、引きだしてみましょう。
自分の引き出しを、開けてみる。
中から、何がでてくるでしょうか。


そういう痛みへのアプローチ法があります。

 

 

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