歌にたとえて
結局、いそべクリニック(略していそクリ)って、どんなところですか。
むつかしい質問です。
ホンネは、カッコよく答えたいです。
ただ、カッコよくはありませんから答えにくい。
そこで、2つの歌にのせてみます。
襟裳岬(森進一)
「襟裳の春は、何もない春です ♪ 」
当クリニックも、こと医療機器面でみますと「何もない」かも。
これじゃ、医療機器じゃなくて、「医療危機」にならないか。
これは、べつに院長の医療ポリシーによるものではありません。
ただ単に、そろえる予算がないだけです。
お金があったら、そろえるってば。
むかし、5月の襟裳岬に立ったことがあります。
強風。
それゆえ、大木の育たない草地の断崖。
白波。
とおくに、ラッコの群れ。
都会の華やかさや便利さは、何もなかった、かもしれません。
でも、息づく生命力は、強靭でした。
何もないようで、じつは強さが根づく岬。
うーん、こういうクリニックでありたい。
「寒い、友だちがたずねて来たよ。
遠慮はいらないから、暖まってゆきなよ ♪ 」
寒かったら、たずねて来てください。
暖まっていってください。
遠慮はいりませんから。
そういうクリニックでありたい。
といって、暖炉でなく囲炉裏がでてくるセンスって。
わたしがオバさんになっても(森高千里)
「女ざかりは19だと、あなたは言うけど ♪ 」
だれにも、女ざかりがあります。
そして、男ざかりが。
さかりがあれば、さかりを過ぎた時代がやってきます。
生きものの宿命です。
むしろ、さかりを過ぎた時間の方が長くなっています。
ご長寿時代の、現実です。
「わたしがオバさんになっても、ディスコに連れてゆくの?
ミニスカートはとても無理よ、若い子には負けるわ ♪ 」
さかりを過ぎても、したいことはあります。
もう、ないですか?
ないなら、さがしてください。
でも、さかりを過ぎてしまったから、もう無理。
体力も、気力ももたない。
あきらめないでください。
そんなこと、いわないでください。
その手助けをさせていただけるクリニックでありたい。
これは、ディスコじゃないってば。