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線維筋痛症、古くて新しい病気

[2024.07.29]

新病名

 

全身のいろんなところが、痛い
とにかく、痛い、痛い、痛い。

動くことも、しんどい。
だるさだって、ハンパない。

気持ちも、落ちこんで沈む一方。
寝るのも、命がけ。
食事だって、必死で口にする。

楽しいことなんか、何もない。

 

このような状態になやむ方は、昔からいました。
これまで、いろんな病名がつきました。

そんな中、1990年のことです。
米国リウマチ学会は、これを「線維筋痛症」とよぼうという提案をおこないます。
2010年には、こまかな診断基準もつくられました。

 

特筆したいのは、次の2点です。

 

原因は、まだわからない。
  →医学の進歩あっての、この結果です。

 

治療法も、まだ確立できない。
  →痛いのだから、痛み止めとか、のレベルです。

 

うーん、何ですか?

 

 

 

広がり

 

原因も、治療法も、よくわからない。

にもかかわらず、日本でも200万人規模の患者さんがいるのではないか、と推定されています。

古いところでは、ナイチンゲールも、クリミア戦争後、これとつきあいました。
レディーガガさんも、ですね。

 

くわえて、類縁疾患ともいうべきものが、あります。

 

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群
過敏性腸症候群
化学物質過敏症
身体症状関連障害
‥‥

 

みな「親戚」すじと思われます。
みな、「痛み」でつながっています。
みな、原因も治療法もよくわからない。

いえ、失礼しました。
学問の進歩は、あるそうです。
どうも「脳の炎症」が関係している説です。

 

でも、です。
長い間、痛さをかかえていたら、脳の変化だっておきて不思議じゃないでしょう。
原因なんですか、結果じゃないですか。
(個人的な感想です)

なにしろ、診断の手引きからして「?」です。
(わたくしの理解力の限界)

 

体を 18個の領域にわけます。
両腕、両脚、オナカ、背中とか。

そのうち、11箇所以上が痛めば、この病気に可能性あり、です。
だれが考えだしたのでしょうか。
(数が少しずつ、変化していますが、発想はかわりません)
すごい発想。

 

もっと、痛むところを触れて「いっしょに考えて」みたら、いかがですか。

 

 

 

 

原点

 

中心となる症状は、「痛み」です。
ですから、診断名にも「痛」が入っています。

痛み」ですか?
だったら、血流の障害がおきていませんか?

こうは考えないんでしょうか。

 

痛みは、血流障害から生じる「痛み物質」からはじまる。
この原点を、お忘れでしょうか。
そして、痛み物質を生むしくみが、血流障害です。

 

医療は、理屈や検査が主役じゃありません。
ご本人の「症状」です。
(個人的な意見です)

 

 

 

 

血流へのアプローチ

 

体の面積は広い。
といって、単なる臓器の集合じゃありません。

みなつながっています。
いがみあってはいません。
ここが、地球とちがうところです。

1ヶ所の血流障害は、つながりを介して、ほかと影響しあいます。

 

痛むところ。
そこをそっと触れると、痛まないところと、ちがいます。
ふつう、かたい。
ギュー。

ああ、ここの血流、うまくいっていない。

 

だったら、ギュー状態を、フワッとできないだろうか。
フワッとなるように、ふれてみます。

そして、痛みのつながりをみつけてみます。
人が歩いていると道ができます。
同様に、複数の痛みは道となってつながっています。

これは、検査ではわかりません。
画像でもわかりません。
手で触れてみないと、感じられない領域。

何ヶ所が痛む、なんていう元も子もない見方はおかしい気がします。

 

そして、血流をよくする漢方があります。
血液サラサラ系の、西洋薬とちがいます。

道がなくて、血流がゆかないのをいやす漢方。
逆に、とどこおってしまって血流がなくなったのをいやす漢方。
ちゃんと、昔からみるひとがいました。

 

そして忘てならないのは、「光明」です。
光がみえなければ、やみ夜はすすめません。
あかりを、見つけてゆきましょう。
安心は、血流にも、影響大です。

 

あやしい方法論ですか。
こんなことで、大丈夫なんですか。

 

医療は、「症状」で判断します。
よくなるのか。
かわらないのか。
わるくなっちゃわないか。

 

症状って、なかなか数値化できません。
学問好きの方からは敬遠されやすいです。
客観化できないと、業績になりませんから。
でも、もっとも大切にしたいと思っています。

 

痛み、軽くなれ。

 

 

 

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